旅行ガイドブックを買おうとして、書店の旅行棚で「まっぷる」と「るるぶ」が並んでいると、毎回ちょっと固まりますよね。

表紙の雰囲気もページ数も似ていて、値段もほぼ同じ。

でも実際に両方を旅行に持っていって使ってみると、得意分野がきっぱり違うんです。

この記事では、まっぷるとるるぶの違いを出版社・地図・写真・付録・価格の5つの軸で比較して、旅のスタイル別にどちらを選ぶべきかをまとめました。

読み放題サービスでお得に読む方法と、買うときに失敗しないための注意点もあわせて整理しています。

正直、初めて訪れる土地ほど両方の特徴を知っておくと選び損ねが減ります。書店で迷う時間が短くなるだけでも、旅の準備は一段ラクになりますよ。

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まっぷるとるるぶ、結論からいうとどっちを選ぶ?

先に結論からまとめておきます。

地図と動線重視なら「まっぷる」、王道観光と雰囲気重視なら「るるぶ」です。

どちらも国内のほぼ全エリアをカバーしている定番なので、大きなハズレはありません

そのうえで、旅のスタイルによって満足度に差が出るのが実情なんですよね。

迷ったときの3秒判断軸

書店で時間をかけたくない人向けに、判断軸を絞ってお伝えします。

  • 車・電車・徒歩の移動が多そうなら「まっぷる」
  • 写真でテンションを上げて計画したいなら「るるぶ」
  • クーポンや特典を旅費の足しにしたいなら「るるぶ」
  • 初めての土地でモデルコース通りに動きたいなら「るるぶ」
  • 移動効率と現在地把握を最優先したいなら「まっぷる」

このどれかに引っかかれば、迷う時間はほぼゼロになります。

一目で分かる比較サマリー

5つの軸でざっくり並べるとこうなります。

比較軸 まっぷる るるぶ
出版社 昭文社(地図出版) JTBパブリッシング(旅行)
地図の質 非常に見やすい 標準的
写真・誌面 整理重視・落ち着いた印象 カラフルでにぎやか
付録 地図系・電子版アプリ 電子クーポン・別冊
価格(紙版) 1,100〜1,400円台 1,100〜1,400円台
向いている人 効率重視・計画派 初心者・王道派

価格はエリアや版によって幅があるので、購入時は最新版で確認するのがおすすめです。

まっぷるとるるぶの違いを5つの軸で比較

もう少しだけ踏み込んで、違いの中身を見ていきます。

地方書店のレビューには、岩手の旅行ガイドの2大定番として「まっぷる」と「るるぶ」を両雄並び立つ存在として紹介する表現があり、この感覚は他のエリアでも共通しています。

つまりどちらを選んでも基本情報は揃うということ。

差が出るのは、情報の整理の仕方と見せ方の部分なんです。

① 出版社の違い(昭文社 vs JTBパブリッシング)

まっぷるは昭文社、るるぶはJTBパブリッシングが発行しています。

昭文社はもともと地図を作っている会社で、道路地図や登山地図でも有名です。

地図ありきで誌面が組まれているのはこの背景が大きいんですよね。

一方のJTBパブリッシングは旅行会社JTBグループの出版社です。

「現地に行ったときの体験」や「観光商品」の見せ方に強く、旅行雑誌としての企画力が際立っています。

同じ「ガイドブック」という器でも、入っている哲学が地図系と旅行系で根本的に違うわけです。

② 地図のクオリティ

使い比べると一番ハッキリ差が出るのが地図です。

まっぷるの地図は、エリア全体の位置関係と動線がパッと頭に入ってくるレベルで作られています。

主要駅から観光地までの距離感、徒歩圏内なのかバスが必要なのかが直感で読み取れる構成です。

るるぶも地図はもちろん入っていますが、メインは観光情報側にあります。

「気になるスポットの場所を確認する」用途なら十分ですが、エリアを俯瞰して動線を組み立てる用途では物足りなく感じる場面があります。

レンタカーや在来線で複数都市を周る旅なら、まっぷるの地図優位は移動時間に直結する違いです。

逆に、新幹線で1拠点に泊まって徒歩観光が中心なら、地図の差は実感しにくくなります。

北陸新幹線をお得に乗る方法と組み合わせて拠点都市を決めるなら、地図の役割は控えめでも問題ない場面が多いです。

③ 写真・誌面デザイン

るるぶの誌面は、写真が大きくキャッチコピーも多めです。

カラフルでにぎやかな印象で、見ているだけでテンションが上がるタイプ。

食べ物やスイーツの写真は特に強く、ページをめくるだけで旅前のワクワクが膨らみます。

まっぷるはトーンがすっきりめで、写真とテキストの密度がバランス重視です。

情報整理が丁寧で、必要な情報を素早く拾えるレイアウトになっています。

「正直、誌面がごちゃごちゃしていると疲れる」という人にはまっぷるのほうが読み心地が良いはずです。

④ 付録・クーポンの中身

付録の方向性も、出版社の哲学そのままに分かれています。

  • るるぶ:電子レジャーチケット(200円割引クーポン)、別冊マップ、別冊グルメ等
  • まっぷる:紙版購入で電子版が無料、まっぷるリンクアプリでオフライン地図利用

るるぶの200円電子クーポンはレジャー施設や体験教室の事前購入で使えるもので、行きたい施設のクーポンが対象になっていればそのまま実利になります。

まっぷるは紙+電子のセット運用に強みがあり、現地ではアプリで地図、移動中は紙でじっくり、という使い分けがしやすい設計です。

⑤ 価格・ページ数

紙版・電子版とも、価格はほぼ横並びです。

京都版を例に取ると、紙版が両誌とも1,155円で、電子版がるるぶ1,000円・まっぷる990円という構成。

ページ数もるるぶ196ページ、まっぷる184ページとほぼ同等です。

つまり価格・ボリュームでは差がほぼないと考えて大丈夫。

選ぶ軸は中身の方向性に絞ってOKです。

タイプ別のおすすめ|こんな人はどっちを選ぶべき

5軸で違いが分かったところで、旅のスタイル別に具体的なおすすめをまとめます。

5パターン用意しているので、自分に近いものから読んでみてください。

初めての旅行・王道を押さえたい人 → るるぶ

初めて行く土地なら、まずはるるぶが安心です。

有名スポットの網羅性が高く、モデルコースが豊富なので、大きく外さないルートを組み立てやすいんですよね。

「とりあえず外さない王道を押さえたい」という人にはるるぶ一択でいいくらいです。

移動効率と地図を重視する人 → まっぷる

滞在時間を最大限に使いたい人や、複数エリアを周遊する人はまっぷるが向いています。

地図の見やすさが移動ロスを減らしてくれるので、1日に詰め込みたい人ほど効果が大きいです。

レンタカー旅やドライブ中心の旅行ならまっぷる優位は揺るがないと感じます。

子連れ・家族旅行 → るるぶ寄り、ただし条件あり

子連れの場合、モデルコース通りに動きやすいるるぶが基本おすすめです。

授乳室・キッズメニューの掲載はるるぶの方が手厚い傾向があります。

ただし移動の判断速度を上げたい場合はまっぷるが優位。

「子供がぐずる前に次の場所に着きたい」みたいなシビアな移動が多いなら、まっぷるの地図が活きます。

荷物を最小化する観点では、旅行の手持ちバッグの中身に1冊だけ入れる前提で選ぶと判断がブレません。

一人旅・女子旅 → 目的で分ける

一人旅でカフェ・スイーツ・写真映えを優先するならるるぶ。

カラフルな誌面と豊富な写真は、計画段階のテンションを底上げしてくれます。

逆に「地図を片手にスタスタ歩いて、効率よくスポットを回りたい」タイプならまっぷるが快適です。

身軽な一人旅なら、国内旅行にスーツケースはいらないという考え方とセットで、ガイドブックも軽い1冊に絞るのが正解になりやすいですね。

海外旅行で持っていく場合 → ミニ版・電子版を検討

海外旅行ではサイズと重量がそのまま快適性に直結します。

まっぷるは「mini」シリーズ、るるぶは「ちいサイズ」と、カバンに入る縮小版がそれぞれ用意されています。

『まっぷる 台北 mini』『まっぷる ホノルル mini』のような海外mini版は通常版を約70%縮小したサイズで、街歩きでの取り回しがかなり楽です。

るるぶの「ちいサイズ」も小型ながら情報量・付録は通常版と変わらず、海外旅行向きの装備として完成度が高めです。

とはいえ電子版+スマホで完結させる選択肢も強く、【保存版】初の海外デビュー完全ガイドのような他の準備項目とのバランスで決めると失敗しにくいです。

まっぷるとるるぶを比較しながら旅行を計画するシーン

紙か電子か|状況別の使い分けと電子版の落とし穴

「結局、紙と電子どっちがいいの?」も、まっぷる・るるぶ選びとセットでよく出る悩みです。

結論から言うと、計画段階は紙、移動中は電子のハイブリッド運用が一番ストレスがありません。

それぞれの向き不向きを整理しておきます。

紙が向いている場面

紙の強みは、一覧性と素早い参照です。

ページをパッと開いて全体を俯瞰できるので、計画段階の「どのエリアにどんなスポットがあるか」を頭に入れる用途に強いです。

地下や山間部で電波が不安定な場面でも、紙ならノータイムで確認できます。

スマホ充電を気にしなくていいのも地味ながら大きい利点なんですよね。

電子版(読み放題サービス)が向いている場面

電子版が活きるのは、移動中・現地・手荷物を減らしたいときです。

スマホ1台でガイドブックが開けるので、リュック1つの身軽な旅でも情報源を持ち歩けます。

荷物の重量を減らしたい人は、旅行の荷物を減らすための簡単テクニックと組み合わせると、紙ガイドの代わりに電子版という置き換えがしやすくなります。

事前に該当ページをダウンロードしておけばオフラインでも読めるサービスがほとんどなので、海外でも実用的です。

楽天マガジン・dマガジン・Kindle Unlimitedの違い

まっぷる・るるぶを読み放題で読みたい場合、選択肢は主に3つあります。

サービス 月額(税込) 特徴
楽天マガジン 572円(年額換算約458円) 2,000誌以上、最初の31日間無料
dマガジン 580円 1,400誌以上、初回無料期間あり
Kindle Unlimited 980円 雑誌+書籍も対象、初回30日間無料

出典: 各サービス公式サイト(2026年4月時点)

雑誌中心で価格を抑えたいなら楽天マガジンがコスパ的に一番抜けています。

書籍も合わせて使いたいならKindle Unlimitedが守備範囲広めです。

電子版で気をつけたいこと

電子版には、紙にはない注意点が3つあります。

  1. 権利の関係で写真の一部が白抜きになっている号がある(金閣寺などの一部スポット)
  2. 地図の拡大・縮小が紙より遅く、現地での即時参照には不向きな端末がある
  3. サービスの読み放題対象から外れている版・号が混ざる場合がある

計画段階でガッツリ読みたい号が読み放題対象か、購入前にラインナップを確認するのが安全です。

買う前に知っておきたい注意点と賢い使い倒し方

最後に、買ってから後悔しないためのチェックポイントをまとめます。

ここを押さえておくと、ガイドブックの当たり外れがほぼなくなります

発行年・改訂時期を必ず確認

まっぷる・るるぶともに、1〜2年に一度のペースで改訂されているのが一般的です。

飲食店や宿泊施設の情報は1年もすれば閉店・移転が出てくるので、旅行直前に最新版を選ぶのが鉄則です。

表紙には「’25」「’26」のように年度表記があるので、ここを見ずに古い在庫を買わないよう注意してください。

中古・メルカリ活用の判断基準

毎回新品を買うとそれなりの出費になるので、中古活用も選択肢に入ります。

判断基準はシンプルです。

  • 定番観光地(京都・東京の寺社など)中心の旅行 → 中古でもOK
  • 飲食店や体験施設の最新情報を当てにしたい旅行 → 新品を選ぶ
  • クーポンを使いたい旅行 → 必ず新品(中古はクーポンが使用済みのことが多い)

計画が終わって読み終わったら自分も出品する、というサイクルを組めば実質コストはぐっと抑えられます。

買う冊数の目安と両方買う必要があるケース

原則は1エリアにつき1冊で十分です。

両方買う必要が出てくるのは、長期滞在で各エリアを徹底的に回り尽くしたい場合や、出版社で取り上げる切り口が大きく違うレアケースに限られます。

普通の1〜3泊の旅行なら、まっぷるかるるぶのどちらか1冊に絞ったほうが、情報が散らからず計画が早く進みますよ。

旅行直前ではなく計画段階で買う理由

ガイドブックは「旅行の数日前」より「行き先を決めた直後」に買うほうが回収率が上がります。早めに読み込むほど、移動・宿・店の選択がスムーズになるんですよね。

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計画段階で買うと、宿・移動手段・営業時間・定休日まで含めて先回りで動けます。

飛行機をまだ予約していないならLCCのおすすめサイトと並行で見れば、ガイドブックの目的地と最安便のセットで動けて効率的です。

あわせて、出発前のチェックには国内旅行で忘れ物を防ぐためのポイントに目を通しておくと、ガイドブック以外の準備漏れも一気に潰せます。

まとめ

まっぷるとるるぶは、似ているようで得意分野がきっぱり違う2冊です。

地図と動線重視ならまっぷる、王道観光と雰囲気重視ならるるぶ、というのが基本の選び方になります。

5軸(出版社・地図・写真・付録・価格)で違いを押さえつつ、旅のスタイルに合わせてどちらを選ぶか決めれば、書店で迷う時間はほぼなくせます。

紙と電子を使い分けつつ、読み放題サービスやメルカリも組み合わせれば、コストを抑えながら旅の満足度をしっかり上げられますよ。

よくある質問

Q1. まっぷるとるるぶ、両方買うのはアリ?

原則は1冊で十分です。

両方の良さを取り込みたい場合は、1冊は紙、もう1冊は電子(読み放題)という組み合わせがコスパ的にバランスが良いです。

長期滞在や複数都市の周遊旅行で、エリアごとに違う出版社を選ぶ、という使い方もアリです。

Q2. 情報は古くなりやすい?

飲食店や宿泊施設の情報は、出版から1年も経つと閉店・リニューアルが必ず出てきます。

旅行の直前に最新版(最新の年度表記)を選ぶのが基本です。

定番観光地(神社仏閣・自然景観など)中心の旅行であれば、1〜2年前の版でも実用上の支障は少なめです。

Q3. 電子版だけで旅行は足りる?

電波が安定している都市部の旅行なら、電子版だけでもほぼ問題ありません。

ただし地下街・山間部・海外の電波弱エリアでは紙の即時性が効くので、紙+電子のハイブリッドが安心です。

事前にダウンロードしておけば電子版もオフラインで読めるので、ここを使いこなせるかでも変わってきます。

Q4. 海外旅行にはどちらを持っていくのが正解?

サイズ重視なら、まっぷるのmini版かるるぶのちいサイズがおすすめです。

通常版より一回り小さく、街歩きでの取り回しが圧倒的に楽になります。

荷物を最小化したいなら電子版に切り替えて、紙は計画段階の読み込み用と割り切るのもひとつの正解です。